慶応義塾大学、歯学部誕生へ

医学部

学校法人慶應義塾と学校法人東京歯科大学が、東京歯科大学の歯学部の慶應義塾大学への統合および法人の合併について協議を開始したとのプレスリリース。

医学部を有する慶応義塾大学が本合併により、歯学部を有することに。医療系の学部をトータルで運営することが可能に。

2020/11/26

学校法人慶應義塾(東京都港区、塾長(理事長兼学長) 長谷山彰 以下、慶應義塾)は、学校法人東京歯科大学(東京都千代田区、理事長・学長 井出吉信 以下、東京歯科大学)からの申し入れを受け、歯学部統合および法人の合併の協議を開始します。


1.経緯
東京歯科大学は、創立以来 130年にわたり、歯科医師としての知識や技術だけでなく、幅広い教養を身に付けた良識ある歯科医師養成を目標に、リベラルアーツを学ぶことを重視してきました。東京歯科大学は、こうした人材育成のさらなる高みを目指し、10学部を擁する総合大学であり、歴史的関係の深い慶應義塾大学との合併の可能性について検討してきました。その結果、このたび機関決定を経て2020年11月6日に慶應義塾に対し歯学部の慶應義塾大学への統合および法人の合併の申し入れを行いました。

これを受けて慶應義塾は、2020年11月26日の評議員会において、歯学部の慶應義塾大学への統合および法人の合併について協議を開始することを決定いたしました。

これにより、第一に、医歯連携、医理工連携の強化・発展、さらには、慶應義塾が有する先端的なテクノロジーの歯学への応用などによって、総合大学としての研究力・教育力が一段と向上します。第二に、慶應義塾は日本の総合大学として初めて、医学部、看護医療学部、薬学部、歯学部の医療系4学部を擁することになり、より学際的な研究・教育の推進によって、健康長寿社会の実現に大きく貢献することができます。第三に、慶應義塾の一貫教育校の生徒にとっても、大学において学びうる専門領域が増加し、進路の選択肢も広がります。

慶應義塾大学は歯学部が加わり11学部となることで、より多様な人材を輩出し、総合大学として社会への貢献を続けます。

2.今後の進め方
今後、慶應義塾と東京歯科大学は、双方の歴史と現状を尊重し、今回の統合により双方に不利益が生じないよう、特に学生が最大の受益者であるように、十分考慮を重ねて、2023年4月を目途に歯学部の統合と法人の合併に関して協議を行ってまいります。

3.慶應義塾と東京歯科大学のゆかり
東京歯科大学創設者高山紀齋は、1870年慶應義塾に入塾し、1890年に現在の慶應義塾三田キャンパスにほど近い芝区伊皿子坂(いさらごさか)上(現港区三田四丁目)に高山歯科医学院(現在の東京歯科大学)を開校しました。同大学の建学者である血脇守之助は、1889年慶應義塾を卒業後、1893年高山歯科医学院に入学、歯科医師資格を取得しました。そして、1900年に高山歯科医学院を引き継ぎ、東京歯科医学院を設立しています。

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