2022大学共通テスト、大手塾の分析まとめ

大学受験

オミクロン感染増のみならず、初日は事件、2日目はトンガ火山による交通網への影響と大変な全国共通テストとなってしまいました。受験生のみなさま、保護者様、大変だったと思います。2次試験に向け引き続きがんばっていきましょう!

河合塾

国語

形式的には変化があるが、内容的には昨年の共通テスト(第1日程)をほぼ踏襲した問題であった。

<現代文>第1問では、「食べる」ことについて論じた二つの文章が出題された。昨年の第1日程では本文と同じ本の別の箇所が設問で補足的に取りあげられていたが、今年は、【文章I】【文章II】という形で、異なる筆者の二つの文章が取りあげられている。第2問は昨年同様、小説の問題。語句の意味を問う問題の出題がなくなった。また、本文中の単語を辞書の記述や俳句と結びつけるという新傾向の問題が出題された。
<古文>センター試験や昨年の共通テストでは正解を1つ選ぶ場合、選択肢が5つであったが、今回問4の選択肢は4つであった。さらに、この問4が共通テストの方針に沿ったもので、内容読解に関わる設問の5問中3問を占めるなど、共通テスト色が強くあらわれた問題であった。
<漢文>漢文の基礎的な知識を問う問題が多かった。

難易度

昨年並み

<現代文>第1問は、「食べる」ことという身近な問題が論じられており、二つの文章はいずれも一見読みやすそうだが、その論旨をつかむのは必ずしも容易ではない。第2問は、かなり解きにくい問題もあるが、全体としては昨年の第1日程とさほど変わっていないと思われる。
<古文>本文の難度は、昨年と同じ程度であったが、設問・選択肢については、昨年ほど選択肢に紛らわしいものはなかった。しかし、問4が昨年の共通テスト第1・2日程には見られない傾向だったので、全体の難易度は昨年並みと思われる。
<漢文>昨年と同じく詩と散文が提示されたものの、漢文の基礎知識を踏まえれば正解できる問題が増えたので、やや易と言える。

出題分量

<現代文>第1問は、二つの文章をあわせて3500字程度であり、昨年の第1日程の本文と【ノート3】で取りあげられた文章をあわせた3900字程度と比較してやや減少。第2問は、本文分量が約3200字で昨年より減少している。
<古文>昨年は944字であったが、今回は1148字で204字増えた。
<漢文>【序文】149字、【詩】56字、合計205字であり、昨年から29字増加。設問数は7であり、昨年と比べて一つ増えた。マーク数は9であり、昨年と比べて増減なし。

出題傾向分析

<現代文> 第1問は、センター試験と同様に、基礎的な読解力を問う問題が出題された。問1(ii)と、問6は新傾向の問題である。第2問では、語句の意味を問う知識問題が例年出題されていたが、今回はそれが出題されなかった。また、小説中で用いられている単語に注目し、それを辞書の記述や俳句と結びつけるという出題があったが、これは従来見られなかったタイプの問題であり、戸惑った受験生も多かったのではないかと思われる。
<古文>文章Iは鎌倉時代を対象とした歴史物語の『増鏡』、文章IIは、後深草院に親しく仕えた女房である二条による日記『とはずがたり』であった。本文は、後深草院が異母妹の前斎宮に恋慕する場面を描いたもので、文章Iが文章IIを資料にして書かれたことを前提に、その2つの文章の表現や内容の特徴・差異について、歴史物語や日記といった作品のジャンルの違いも含め、考える問題になっている。
<漢文>清の阮元の詩(七言律詩)とその序文が出題され、「庭園に飛来した蝶」が主題であった。問1~問5は、詩、語句、句法の基礎知識の問題であった。問6と問7は、詩と序文の両方の内容を検討させる問題が設けられ、「複数の題材による問題」「多面的・多角的な視点」という共通テストの出題方針に沿っている。ただし、詩がやや難しいので、序文を正しく読解できるかどうかが高得点の鍵である。

英語リーディング

大問構成、出題のねらいに大きな変化はなく、今年も多様な英文が出題された。

第1問・第2問・第4問では本文のタイプに変化があったが、出題のねらいには大きな変化はなかった。イラストなどのビジュアル情報がほぼすべての問題に加わった。

難易度

昨年並み

第2問A、第3問B、第6問Bは昨年と比べてやや難化したが、第1問A・B、第2問B、第3問A、第4問はやや易しくなり、全体としては昨年並み。

出題分量

問題本文・図・設問・選択肢すべて含めて6044語で、昨年の第1日程から500語程度増加した。本文では第3問B、第6問Bが大幅に増加した。

出題傾向分析

昨年同様、「様々なテクストから概要や要点を把握する力や必要とする情報を読み取る力等を問うことをねらいとする」という、大学入試センターの作成方針に沿って様々な形式の問題が出題された。またイギリス英語の表現や綴りも本文中に見られた。

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