独立行政法人大学入試センターが令和7年度大学入学共通テストからの出題教科・科目を発表しています。プログラミングなどの「情報」がみなさんも注目されるところかと思います。
国公立の共通テストの科目に採用?という報道もあり、今後の動きに注目です。
令和4年度から新学習指導要領が年次進行で実施
大学入学共通テストは,大学への入学志願者を対象に,高等学校等の段階における基礎的
な学習の達成の程度を判定し,大学教育を受けるために必要な能力について把握すること
を目的として実施するものであることから,令和7年度大学入学共通テストから新学習指
導要領に対応したものとする必要がある。
(1) 新学習指導要領においても,従前と同様,高校生に最低限必要な知識・技能と教養の幅
を確保するという必履修教科・科目の趣旨(共通性)と,学校の創意工夫を生かすための
裁量や生徒の選択の幅(多様性)とのバランスが配慮されていることを踏まえ,必履修教
科・科目を尊重しつつ,大学教育を受けるために必要な学力の測定に資するものとするこ
と
(2) 各大学が個別学力検査を実施する教科・科目については,「大学入学者選抜実施要項」
において,高等学校教育に及ぼす影響にも配慮することとされていることから,大学入学
共通テストにおいても,新学習指導要領の各教科・科目の趣旨を踏まえたものとなるよう
配慮すること
(3) 質の高い試験問題を継続的・安定的に出題できるよう,現在 30 科目にまで増えている
出題科目の数や組合せ等について,問題作成及び試験実施におけるフィージビリティ(実
現可能性)や,問題作成委員の派遣や試験の実施など大学入学共通テストに係る大学・高
等学校関係者の負担に十分に配慮するとともに,受験者数の減少に対応して問題作成経
費等の業務経費を削減することも念頭に,必要なスリム化を行うこと
(4) 受験者への過度な負担とならないよう,必履修科目の出題や科目選択の組合せなどに
おいて,現行の大学入学共通テストからの大きな変更を避けるよう配慮すること
の観点を考慮して,検討を行ってきた。
具体的な出題教科及び科目
1.出題教科
新学習指導要領に対応し,令和4年4月から高等学校等において実施される教科に関
し,令和7年度大学入学共通テストからは,普通科,専門学科及び総合学科に共通する各
教科のうち,国語,地理歴史,公民,数学,理科,外国語及び情報の7教科を出題の対象
とし,それぞれの教科の必履修科目及び選択科目の中から出題する。
情報
出題科目は『情報』の1科目とする。『情報』は「情報Ⅰ」の内容を出題範囲とする。また,情報で一つの試験時間帯とする。
(検討の考え方)
新学習指導要領では,2科目(「情報Ⅰ」,「情報Ⅱ」)が設定され,これらのうち「情報Ⅰ」が必履修科目とされている。
また,「未来投資戦略 2018―「Society5.0」「データ駆動型社会」への変革―(平成 30年6月 15 日閣議決定)」により,「義務教育終了段階での高い理数能力を,文系・理系を問わず,大学入学以降も伸ばしていけるよう,大学入学共通テストにおいて,国語,数学,英語のような基礎的な科目として必履修科目「情報Ⅰ」(コンピュータの仕組み,プログラミング等)を追加する」とされている。このため,必履修科目「情報Ⅰ」の内容を『情報』として出題する。
情報について、みなさんも注目していると思いますので、情報をピックアップしました。
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