東大理Ⅰ合格体験記:英語・数学・理科の学年ごとでの時間配分

東大

理系で数学を重視するのは、当然として、英語と理科をどう進めていくか、いつから理科の時間を増やしていくか難しいところです。河合塾生徒の合格体験記が参考になります。

高3の夏から理科

私が本格的に理科を勉強し始めたのは、高校3年生の初夏でした。しかし、受験前にもう少し時間が欲しいと感じましたので、2年生の後半くらいから本格的に始めるとよさそうです。

逆に言えば、高校1年生~2年生の前半までは英数を中心に勉強しましょう。

理社は身につけるべきところをピンポイントで勉強するようにして、比重を軽くするべきです。
気持ち的には、「英数の息抜きに理社をやる」というくらいでよいと思います。

物理・化学の学習ポイント

では何を勉強したらよいのでしょうか。 理科は、2年生の後半からスムーズに演習へ入るための準備が必要です。私が選択した物理・化学で言うと、物理は「言葉の定義」と「公式の意味の理解」、化学は無機・有機の知識の暗記です。

物理には、言葉の定義を理解していないと解けない問題があります。そのため、定義を覚えることが大事です。
また、公式は導出をしっかり理解することで間違えて覚えてしまう危険が減るうえ、公式の使いどころも間違えなくなります。習ったときに、時間をかけてでも理解しましょう。

化学は計算で解く問題と知識で解く問題に分けられますが、3年生では前者のための演習に時間を使いたいので、後者の暗記分野は2年生の間にある程度潰さなければいけません。

知識用ノートを作ろう

物化ともに、知識用ノートを自分で作ると知識の定着にも確認にも効果的です。後で自分が見て理解しやすいように色や図を使って、定義・公式の導出をまとめたり、化学なら語呂合わせを考えたりすることもおすすめです。
ノートを作ったあとは、定着したか確認するために問題を解くとよいでしょう。

私は化学の暗記を2年生で済ませていたおかげで、思う存分計算問題に時間を費やして苦手を潰せましたので、その恩恵を知っています。もし3年生のときに演習をしながら暗記もしなければいけなかったら、と想像すると恐ろしいです。

他の科目との付き合い方

文系の理科や理系の社会に関しては、センター試験が近づいたら徐々に勉強を始めればよいでしょう。1、2年生の間は授業をしっかり聞いて、テスト前に対策をする程度でよいと思います。

受験で使わない、もしくは使うかわからないその他の科目も、一般教養だと思ってテストは平均点を取れるくらいに取り組みましょう。
それはもちろん、先生に対する礼儀でもありますし、東大は最初の2年間が教養学部ですので、そのような心持ちは必要だと思います。

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